火曜日のフィッシュマンズに続いて、この週2度目の上京ライブ。さすがに仕事の休みはとれないので、夕方まで新潟で普通に仕事をして、新幹線で東京へ。幕張メッセに着いた頃には22時を過ぎていました。
会場は今年は2フロア制が復活。真ん中の煙草エリアは屋外だったので、2つの展示場を連結して使っていたらしい。例年よりも場内は広く感じられました。
今回のエレグラの目玉、アンダーワールドの3時間ライブはCD発売されるのですが、会場での予約限定ということなので、まずは予約ブースの列に並ぶ。その後Tシャツも買って、先に来ていた友人と合流した時にはもう23時近くになってしまいました。既にオウテカのライブが始まっていますが、まずはお約束の腹ごしらえ(笑)。
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今年もフード・メニューはイマイチで、ようやく見つけた台湾ラーメン(だったかな?)とビールで乾杯。しかし、このラーメン、異常に辛かった・・・。
う〜ん、こういうおしゃれなフード・ブースはもういいから、エスニックな屋台を早く復活させてくれ(笑)。
満腹になったところで、オウテカのライブへ。
ステージに近づくと、不規則なビートと電子音が聞こえてくる。しかし、ステージ上は真っ暗で、人影は確認できない。噂には聞いていたけど、これがオウテカの無照明ライブか・・・。
これぞエレクトニカ!というサウンドの純度は高いけど、踊れるビートではないし、観客は呆然と見守る、という感じでした。
実はステージにメンバーはいなくて、レコードをかけていたんじゃないか?という疑惑をかけられてもしょうがないような・・・。
UKで初めてサンプリングでレコードを作った男達。
時は流れ、今やHDレコーディングとソフト・シンセが当たり前になってしまい、サンプラーという楽器は死語になってしまった。コールドカットもノートパソコンと自作のDJ&VJソフトでライブを行っており、機材的にはサンプリングからは遠く離れてしまった。
しかし、そのライブにはオールドスクールなサンプリング精神が今も健在。リズムや映像のネタのカットアップの手法は、まさにサンプリング。音楽と映像を同期したままステージ上で完全にコントロールできるのが、彼らのライブ・システムのアドバンテージなわけで、映像でここまでサンプリング精神を感じさせてくるライブ・アクトは他にはない。マツケン・サンバのサンプリングには場内騒然(笑)。
今回は、ゲストを色々と招いてのステージで、男女のボーカリスト数人に、日本代表DJ KENTAROのバトル系スクラッチをフィーチャー。
そして、最後の曲ではなんとジョン・スペンサーが登場。大興奮の観客は一気にステージ前方へ突進してましたが、ジョン・スペであんなに盛り上がるとは、ちょっと意外。実はダンスよりもロックな客層だったんですかねぇ?
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エレグラには3度目の登場。6年間で3回出演だから「またか!?」という感もしなくもないが、そもそもアンダーワールドのために始まったようなイベントだからな。エレグラのコンセプトに一番合うバンドなのだと思う。
今回の話題はCD発売が予告された3時間ライブ。かつては、18時間(!)演奏し続けたという伝説を持つアンダーワールドですが、近年のフェスでは1時間半程度のコンパクトなライブが多かったので、久々の長時間ライブではどんな趣向でくるのか、興味津々でした。
まず驚いたのが、ステージ上にメンバーが3人。サポートDJのダレン・プライスが演奏にも加わっていました。というわけで、名字は違うが(笑)ダレンの参加により、3人組アンダーワールドが復活!
カール&リックが次の曲ネタを準備している間は、ダレンがしっかりとミキサーを担当。2人アンダーワールドでは、人手が足りずに1曲ごとにブツ切りになってしまうことが多かったのですが、3人なら曲の繋ぎもスムーズ。途切れることのないビートは、ダレン・エマーソン在籍時のマジックを再び感じさせてくれました。
曲目は新作の“JAL TO
TOKYO”でスタート。今回の来日公演の1曲目は、この曲しかないわな(笑)。そこから懐かしの“mmm...skyscraper, i love you”や“spikee”などに繋げて、“rez”“born slippy
nuxx”“two months off”の定番3曲は、前半で連続して演奏してしまいました。「こんなに早くピークを持ってきて、どうするんだ?」と思いましたが、ここからはネット販売のみの新作“LOVELY BROKEN THINGS”と“PIZZA FOR EGGS”の曲を中心に実験的なサウンドに移行。新しい方向性を見せてくれました。最後は久々の“rowla”で過激に締めくくり。
アンコールはお約束の“moaner”。なんとカールは「LOUD」誌で披露した花嫁(?)ドレスで登場。意味は全く分からん(笑)が、盛り上がる。しかし、イントロでいきなりのミス(笑)。シンセベースのMIDIデータをドラム音源にアサインしてしまったような??? このミスはライブCDにもちゃんと収録されてました。カットしないところが男らしいぜ(笑)。
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意外にもテイ・トウワの実物を見るのは私は初めて。半分寝ながら聴いていたので、あまり良く覚えてないけど、割と普通のハウスをプレイしていたような?
最後の曲は春にリリースされた“FLASH”に収録の“My
Sharona”のカバー・バージョン。今年のフジロックのアンセム(笑)だっただけに、疲れた体も盛り上がる。しかし、テイ・トウワはフジへのナック出演を予感して、このカバー・バージョンを制作していたのだろうか? だとしたら、時代を先取り(?)するスゴイ男だ。
例年は、徹夜明けのまま朝の新幹線で新潟に帰るのですが、今年は友人のバンドのライブを観るために、もう一日東京に滞在。幕張から水道橋のホテルにたどり着いたのは朝7時。