2日目も朝は快晴。しかし、前日の雨による場内の泥状態は回復しないと思い、駐車場から既に長靴を履いて出発。オッサン臭いなんて言うな。これが大人の余裕というものだ(笑)。
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LOS
LOBOSの代役で急遽ステージに登場したエディ・リーダー。
フェアグラウンド・アトラクションの“The First Of A Million
Kisses”は、結構愛聴しているアルバムです。学生時代に先輩からもらったジャケ写真のポスターは今でも部屋に貼ってあったりする。別に僕は熱心なファンではないけれど、一瞬とはいえ素晴らしい輝きを放ったバンドだったと思う。
エディのソロ作は全然聴いたことないけど、伸びやかな歌声はバンド時代よりも味わいを増していて、フェスの雰囲気にピッタリ。最前ブロックで観てしまいました。
最後の曲は「リクエストはないの?」とエディが観客に問いかけます。もちろん、あちこちから「パーフェクト!」の声が飛ぶ。もちろん、俺も叫んださ(笑)。バンド時代のヒット曲を今でも求められるのは本人にとっては複雑かもしれないけど、名曲“Perfect”を生で聴けて大満足です。
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エディ・リーダーですっかり心地良くなって、オアシス・エリアへ。苗場のフジロック初期の頃は、タイカレーと牛串が幅をきかせていましたが、最近は代わって「もち豚」が台頭しています。これもBSE問題の影響でしょうか?
もち豚丼を食ってる途中で、雨がポツポツと降ってきました。
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JUDEを結成したから、もうベンジーはSHERBETSはやらないのかと思っていたけど、今年は復活です。
しかし、ベンジーのグダグダ感たっぷり(笑)のボーカルのせいか、雨が激しく降り出します。苗場のフジ史上最悪の雨。川が増水するんじゃないかと思うくらいの集中豪雨になってしまいました。デジカメ撮影不能。
結果として、SHERBETSの印象は全く無し。
集中豪雨で消耗した体力を回復するため、またもオアシスへ。体が温まりそうな坦々麺を食べてみましたが、雨がどんぶりにも降ってくるし、腰を下ろすこともできないし。雨が降ると、落ち着いて食事もできませんなぁ。
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雨が降ると、会場内の至る所に泥エリアが出現。ほとんどの人がスニーカーのまま足下泥まみれになってますが、絶対長靴を履いた方がいいですよ。快適さが全然違います。
とはいえ、この日の雨はさすがにキツくて、この日は一度もホワイト、ヘブン方面には移動せず。ひたすら雨に耐えてました。
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半分寝ながら観ていたので、演奏は全然覚えてないんだけど、ボーカルの人の怪しい動きが妙に印象に残ってます。
テレビドラマの主題歌に使われたり、CDがオリコン1位になった頃から、売れ線狙いに転じてしまったような気がして、ちょっとスカパラから遠ざかっていました。
しかし、ヨーロッパツアーから帰ってきた彼らの演奏は本当に凄かった。僕は彼らのライブを10回以上観ていると思うけど、今年のフジはダントツ。こういうフェスでは、普通はアンコールは無しだけど、今年のスカパラは誰がどう見てもアンコールをやらないわけにはいかないほど、雨に濡れた観客を興奮させてくれました。
そして、ステージに戻ってきた彼らが演奏したのは“雨に唄えば”のカバー。スカパラの定番ソングではあるけれど、雨が降り続く厳しい環境の中での粋な選曲に、俺ちょっと涙が出たよ。
谷中氏が「最高だ。本当に最高だ。完全なる平和があるとしたら(観客を指差して)これだよ。」とMCしてましたが、こっちこそ礼を言いたい。
アンタ達は本当に最高だ。
彼らもフジロックには毎年のように出演してますが、少年MCのディーダーが脱退してからは別物になってしまったような感じがして、イマイチ真剣に観る気がしないんだよなぁ。今年も最初だけ観て、レッド・マーキーへ移動。
またメンバーが変わったみたいで、見た目は完全にレゲエなMCが加わってましたが、これじゃエイジアン・レゲエ・ファウンデーションだよ(笑)。
クラムボンの前にビールを飲もうと思ってオアシスに来たら、隣のレッド・マーキーがすごい盛り上がり。タイムテーブルではもうとっくに演奏終了しているはずでしたが、ちょうどPEALOUTの3人が肩を組んでお別れを言っているところでした。
俺は全然PEALOUTって聴いたことないけど、フジでは常連のバンドだったよなぁと眺めていると、「スタッフに許してもらった」そうで、アンコール開始。「次の曲で全てを出します」というMCの通り、色々な想いが詰まっていることは、門外漢の俺にも伝わってきた。
解散の場にフジロックを選ぶなんて、いい奴らじゃないか。
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5月に新潟でライブがあったのですが、チケットを買っていたのに仕事のために断念、という悔しい思いをしていたので、フジでのステージを本当に楽しみにしていました。
ベースが中央、ピアノとドラムが両サイドという配置で、メンバー3人が視線を合わせながら演奏できるセッティング。彼らは息をするように自然に音を出し、お互いを確かめ合いながら音を重ねていく。ツアーではフィッシュマンズの“ナイトクルージング”のカバーを演ったそうで、楽しみにしていたんだけど、時間が短いフェスのステージではカットされていたのが唯一の心残り。
観客から「郁子、結婚して!」というアホな声がかかると、原田郁子は「プロポーズされましたぁ(笑)」と切り返す。そんな暖かな空気に包まれた心地よいライブでした。
今年はクラムボンとベックが重なっていたんですが、迷わずクラムボンを選択していたので、実はベックにはあまり期待していなかったのです。
PEALOUTの演奏が押したせいで、クラムボンもタイムテーブルより30分ほど遅れて終了。グリーンに戻ってきた時には、ベックのライブも既に後半戦でした。そして、曲はいきなりの“Loser”!
友人と「まさかもう“Loser”はやらないだろう!?」なんて話していたんですが、見事に演ってるよ。しかも、リアルタイムの楽曲として完全に機能している。10年前の曲なのに古臭さが全くないことに驚いた。
ステージ上では赤い短パンの男性ダンサーが無意味(笑)に踊っていたり、バンドメンバーが食卓を囲んで、テーブルや食器を叩いてリズムを刻んだり、キテレツな演出が満載。ディープな実験性を保ちながら、ポップ・ミュージックとしても勝負できるベックの個性は唯一無比。ベックのフォロアーと呼ばれるようなアーティストが現れないのも当然か。
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グリーンステージに、演奏全く無しでDJプレイのみのアクトが登場するのは史上初の出来事のはず。しかし、そんなことが話題にもならないほど、ファットボーイ・スリムの人気は圧倒的でした。正直、ノーマン・クックのDJプレイにこんなにお客さんが集まるとは思わなかった。BEATS
INTERNATIONAL時代からのファンとしては、感慨深いものがありました。
DJとしてはごく普通のプレイをやっているだけですが、観客の盛り上げ方のツボを完全に把握しているところがスゴイ。映像も駆使しているとはいえ、レコードをかけるだけで、満員のグリーンステージを2時間踊らせ続けるんだから、大したもんだ。
この日の朝には、ファットボーイ・スリム特製サングラスがゲートで配布されたそうですが、私が入場した時には既に品切れ。そのサングラスをかけてステージを観ると、どういう仕組みか分からないけど、スマイルマークが視界を乱舞したらしい。
途中で何度か雷が鳴り、そのたびに観客から「オオー!」と歓声が上がりましたが、DJプレイとは無関係なポイントでの盛り上がりに、ノーマンの頭の中では「?」マークが乱舞していたと思いますよ(笑)。