2011年は台風の影響で当日朝に中止決定という残念な結果となったメタモルフォーゼ。主催者の赤字もかなりあったようで、2012年は台風シーズンの秋を避け、さらに屋根完備(笑)の幕張メッセと万全の体制で開催されました。雑誌DOMMUNEのMAYURIさんのインタビューによれば、「次も中止だとアウト」なのだそうです。
会場はライブステージとDJステージの2つで、外の通路部分に飲食ブースが並ぶという、最近の幕張メッセではお馴染みのスタイルですが、去年の赤字を取り返すためなのか、舞台装置はかなり簡素化。ライブステージは夜9時で終了して、朝までに解体してしまうし、オールナイトのDJステージはVJスクリーンもレーザーも無く、照明も最低限で、かなり経費削減モードの会場ではありましたが、布やミラーボールを巧みに配置した空間演出は全くそんな事情を感じさせず、見事なものでした。
もちろん、出演アクトに手抜きは一切無し。2年分のフェスを1日に詰め込んだかのような豪華なメンバー連発で、土曜朝10時から翌朝5時まで19時間という長丁場で、 寝てる暇もありません。 いやいや、結局夜中の4時間くらいは寝てしまいましたが(笑)。
キャンセルになったけど、マニュエル・ゲッチングも出演するはずだったのだから、すごいラインナップです。
今年の出演者で唯一、エレクトロニック色のないアフロビート。ガーナの生き神様みたいな存在らしい。
朝イチでお客さんが少なかったので、最前列まで行ってみたら、 ボアダムズのEYEさんらしき人が踊っていました。
先ほど遭遇したEYEさんらしき人と帽子、Tシャツとも完全に一致。間違いなく、本人でした。
ボアダムズで狂気のパフォーマンスを繰り広げる人物とは思えないほど、普段は落ち着いた方なのですね。
マーズ・ヴォルタのギタリストのソロプロジェクト。楽器の演奏技術がものすごくハイレベルでした。
今年はビールがコロナ、ミラー、シンハと3種類もあったのが非常にナイス。 お客さんの数も丁度よくて、トイレや食べ物に困ることもなく、去年のソニックマニアより10倍は快適でした。
ステージ前の半透明の幕にもプロジェクターで映像を映して、 後ろのスクリーンと映像を二重に使うという、驚愕の演出。 こんなの世界初の試みでは?
大御所(老人?)がDJプレイにラップトップPCを使っているのに驚いた。 オールドスクール全開のビートと若いMCのラップが気持ちよいが、 Galaxy 2 Galaxyのために、泣く泣く10分くらいでステージを移動。 う〜ん、もっと観たかった!
ここからグッとお客さんが増えてきました。
デトロイトテクノの精鋭達は圧巻の演奏で、ベースの音圧、パーカッシブなピアノ、ジャジーなサックス等々、黒人音楽の伝統を受け継ぐ生演奏と4つ打ちテクノが完璧に融合してました。
東日本大震災被害者に捧げる演出もあり、スクリーンには「強さ」や「愛」という日本語メッセージが映し出されました。
復活後も、頭にペンライトを2本付けた「八墓村(笑)」スタイルは健在です。映像と完全リンクしたステージはお見事。
Orbitalは途中で切り上げて、飲食ブースが空いているうちに夕飯。このタイ料理の屋台は、どこのフェスに行っても出店してますね。沖縄そばも定番化しつつあります。
ライブステージのトリで、今年のハイライトと言えるでしょう。
オープニングでは、スクリーンで裸の女性の股間がアップになると、 局部からメンバーが登場するというアホアホな演出にビックリ。
さらにボーカルの人が透明な風船(?)の中に入ったまま観客エリアにダイブして、度肝を抜かれていると、天井から大量の紙吹雪が舞い、無数の風船が落ちてきてくるという、なんだか分からないけど、すごい祭りが始まってしまった。
曲は全然覚えてませんが(笑)、多幸感あふれる演出は最高でした。もう一度野外で観てみたい。
GALAXY 2 GALAXYに続いて、デトロイトテクノの大御所が登場。貫禄のDJプレイです。
夜食です(笑)。深夜のダレン・エマーソンに備え、ビール飲んで4時間ほど仮眠。
夜中2時頃、アンダーワールドっぽいシンセリフが聞こえてきて、目が覚めました。
楽しそうに踊りながらプレイするダレン・エマーソンは、見ているだけでも気持ちが盛り上がります。
早朝4時半、大トリでオーガナイザーのMAYURI嬢が登場。最後は挨拶もなく、あっさりと終了しました。
伊豆開催の平年よりもお客さんは少なかったと思いますが、 昨年の損害を乗り越えて、 来年は伊豆での野外開催に戻ることを期待しています!