まさか、新潟で年に2回もピチカートが観れるとは!? ビックリしました。
会場の入りは半分程度というか、会場の後ろ半分は異常な量の機材(映像関係が半分以上。音響関係も意外と多かった)が占めている。半年前の公演に比べると客ははるかに少ないし、実際私も「前回が大したことなかったから、今回は観なくていいかな」なんて考えていたんですが・・・
今回はサポート・ミュージシャン無しで、サウンドは完全にテープ出し(PA席にはRoland
VS-880もあった)で、前回と同じく映像と完全シンクロ。しかし、舞台演出のクオリティが前回の公演とは格段に違う。クラブで聴いているかのようなタイトなサウンドと「よくもこんなにネタがあるもんだ」とあきれるくらいの映像の洪水、そして小気味よくステージを盛り上げる照明。まさに超一流のエンターテイメントで、小西康晴の巨大な才能を感じました。
今回はシティボーイズの斉木しげる氏がゲスト参加(と言ってもステージにいた時間は小西より長いかもしれない)し、巧みな話術で場を盛り上げてました。
とにかく、ステージに楽器を演奏する人間が一人もいないのに、そんなことは全く気にならない素晴らしいステージングでした。音楽という次元を完全に超えています。
アンコールもなんと2回あり、小西がピアノを弾いて客のリクエストに応える(!)という信じられない光景が展開されました。これは本当に予定外だったようで、野宮真貴も歌詞を見なければ歌えない状態でした。
前回の匿名的な雰囲気とは違って、今回は野宮も小西もエンターテイナーとしての生身の存在感が凄かったです。最近はちょっと影の薄い感じのするピチカートですが、まだまだ期待できそうです。