フジロックでは毎年のように観ているものの、単独ライブを観るのはなんと2000年の新潟フェイズ以来7年ぶり。新潟フェイズはこの年末で閉鎖されてしまうので、スカパラにとっても、私自身にとっても、最後の新潟フェイズでのライブです。冬空の新潟ですが、観客はほぼ満員。
3月にリリースしたベスト・アルバムを受けてのツアーなので、久しぶりに聴く曲も多く、エイベックス移籍以降のベスト選曲だったと思います。出来れば、久々に“Just
A Little Bit Of Your
Soul”が聴きたかったけど、あれは移籍前の代表曲だから、仕方ないか。ま、スカパラの場合、何が新曲で何が古い曲かとか、関係ないですけどね(笑)。曲名とか予備知識が全く無くても、現場の音の力だけで観客を虜にできる本物のライブバンド、本当に素晴らしい。
メンバー脱退とか事故とか、様々な問題を乗り越えて、ようやくメンバーが安定した今のスカパラの演奏は、まさに鉄壁。
スカパラのメンバーも新潟フェイズの閉鎖を残念がっていて、アンコールのMCでは、「小沢健二さんのツアーでも来た」とか「新潟の洪水の日にタイのスカバンドと一緒に演った」とか想い出話に花が咲いていました。ちなみに「あのタイのスカバンドは健在で、ヨーロッパで偶然会った」と谷中氏は話していました(笑)。さらにNARGOは「仙波清彦&はにわオールスターズで、こけら落とし公演に来た」というエピソードを披露。メンバーの皆さんも本当に名残り惜しそうでした。
ただし、ドラムの茂木欣一は“銀河と迷路”でボーカルをとる前のMCで「この新潟フェイズで何度も演奏して、いろんな想い出があるねぇ」と話していたけど、ホントか? フィッシュマンズは新潟でJUNK
BOXでしかライブを演ったことは無いし、アンタが加入して以降のスカパラは、ホール公演の方が多かったような気がしますが(笑)。
ともかく、最後は「会場は変わっても、またライブでみんなと会おう!」ということで、新潟フェイズにお別れしたのでした。