昨年の新潟フェイズからステップアップしてホール公演となったスガシカオ。チケット完売ではなかったですが、2階席もしっかりお客さんが入っていました。開演前のSEにはダニー・ハサウェイなどのソウル・ミュージックが流れていていい感じ。
バックバンドのFAMILY SUGAR は
沼澤尚(Dr)
坂本龍太(B)
間宮工(G)
森俊之(Key)
大滝裕子(Cho)
〜というメンバー。昨年とはリズム隊が交代していて、ドラムはなんとタカ! 最近ホント色々なところで活躍していますねぇ。出しゃばらないけれど、爆発すべきポイントでは重いビートを叩きつけてくるタカのドラムはスガシカオのような現代的なファンクには非常に合っていると思う。全身でグルーヴを表現すようなドラミングは観ていて気持ちがいい。ベースの人は新作“Sweet”にも参加していますが、変態度ではやはり中村キタローには負けていた(笑)。
しかし、そんな調子でタカのドラムに聞きほれていると、キーボードとギターももの凄く鋭い音で切れ込んでくるんだよね。特にキーボードの森俊之はエレピ・オルガン・NordLeadとどれを弾いてもメチャメチャかっこよかった。
打ち込みはほとんど使わず、基本的に完全生演奏。今の時代、この手の音楽を完全生で演奏するバンドというのは珍しいわけですが、ハイレベルな演奏力とグルーヴは国内最高レベルでしょう。
ちなみにコーラスの大滝裕子って、元アマゾンズの人ですよね? もう30代後半だと思うけど、綺麗だったねぇ(笑)。
主役のスガシカオはMCで「腹が痛くて下剤を飲んでる(笑)」と語っていましたが、確かに本調子ではなかったと思う。後半は声が出なくなっていたし。
今回もステージ中盤でアコースティック・コーナーがありましたが、前のツアーほど良くはなかった。演ったのが元々バラード系の曲が多かったので、アレンジ的な新鮮味がなかったと思う。しかし、バンドとともに大爆発してくれたファンク・ナンバーの迫力は本当にすごかった。
昨年はほとんどマイク位置から動かず、という感じだったけど、今回は左右に動いて客を煽ったりして、パフォーマーとしてがんばっていました。が、どうにもルックスに華がない(笑)。今後はライブでのカリスマ性を獲得できるかが課題なのではないでしょうか!?