3年ぶりに横浜アリーナに戻ってきたWIRE。開催時期も例年の8月末から7月中旬に変わりました。
そして、3連休中の開催だったためか、なんと初の2DAYS。年々スタンド席で寝ている時間が増えている(笑)30代としては、「2日連続のオールナイトはキツイなー」と正直思ったのですが、老体にむち打って(笑)参加してきました。
開場時間の18時を過ぎてから会場に着いたせいか、会場前の行列は全くなし。入場してみると、やはり例年よりも客足は遅いようで、物販のTシャツもすぐに買えました。2日間の開催ということで、時間的にも気分的にも余裕を持って参加する人が多かったのでしょう。
アリーナは一応ブロック指定だけど、自分のブロック名のハンコを一度手の甲に押してもらえば、後はどのブロックでも出入り自由という仕組みはいつものとおり。まずは腹ごしらえのため、1階の屋台エリアへ。
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食べ物に関しては、WIRE史上最高の充実度でしたね。屋台エリアは1階と2階にもあって、食に困ることはありませんでした。第1回の99年には、ショボいロールサンドを700円とかで買わされたことを思うと、夢のようです(笑)。ただ、生ビール600円は不満ですね。フジロックもエレグラもワンコイン500円だぞ。
満腹になったところで、3階のスタンド席へ。ちょっと一休みのつもりが、このままフロアには降りず、朝までスタンドで座って観戦してしまいました(笑)。「2DAYSだからゆっくりと行こうや」と思っていたのですが、ちょっとゆっくりし過ぎたかもしれませんな(笑)。
WIREに何しに来たんだ!?という感じですが、テクノを大音響で聴きながらマッタリと過ごすのも気持ちいいもんですよ(笑)。腰も痛くならないし。
1日目の目玉は、なんと言っても3年ぶりにライブを行う電気グルーヴ。活動休止のまま解散するものとばかり思っていましたが、卓球&瀧の悪友コンビに終わりはないようです(笑)。
WIREはどのライブアクトも30分間なので、過去の電グルのライブは消化不良のまま終わることが多かったのですが、今年はヒット曲(?)の数々をノンストップでミックスし、なかなか満足度の高い演奏でした。
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活動休止前はDJ TASAKAとDJ KAGAMIをサポートに加えたりしていましたが、今回はメンバー2人のみ。セグウェイ(1人用立ち乗りの未来の乗り物とかゆう奴)に乗ってステージ上を走り回る瀧のアホアホパワーも絶好調で、原点回帰ともいえるライブでした。
電グルのライブの後は、寝たり起きたりしながら、朝までスタンド席で過ごしました。でも、DJブースを真後ろからじっくり見れるので、スタンド席って意外とイイですよ。オススメです(笑)。
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フジロックと違って、WIREの場合は2日間ずっと会場内にいることはできません。2日目の朝から夕方まで時間潰しが必要ですが、皆さんどうやって過ごされたのでしょうか?
私はサウナで昼まで寝た後、千葉の松戸に遠征して、ガンダムミュージアムに行ってきました(笑)。
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メインフロアは女性DJのMONIKA KRUSEでスタート。ちなみに、さいたまスーパーアリーナに会場が変わると同時に2フロア制に変わったWIREですが、今回は横浜アリーナでも2フロア制に挑戦していました。しかし、セカンドフロアは、以前はプレステのデモとかをやっていた会議室みたいなスペースだったので非常に狭く、すぐに満員になってました。横浜アリーナでの2フロア制はちょっと無理があるようです。
去年に続き、DJじゃなくてライブで参加のKAGAMI。ノートパソコン(多分Windows)を音源に、PIONEER
EFX-500でディレイやフランジャーをかけ、AKAI MFC-42でフィルターをかけるというシンプルな機材セッティングでした。ソフトウェアは何を使っていたのか分かりませんでしたが、ソフト上で構成を変えるような作業はやっていなかったようなので、DJプレイと大差ない演奏だったかもしれません。
終盤でギターを弾いた時が、一番ライブらしくて観客も沸きましたが、実はあのギターの音は出ていなかったような? KAGAMIがギターを置いても、ギターのフレーズは鳴り続けていましたからね。電気グルーヴの新曲「弾けないギターを弾くんだぜ」にひっかけたシャレだったのでしょうか?
テクノ四天王の一角がついに解散、というのは結構な事件だと思いますが、日本ではそれほど話題にはならなかったですね。考えてみれば、私も実はCD1枚も持っていないし。
とはいえ、日本でのラストライブになるので、敬意を表してなのか、WIRE史上初の75分間のフルステージという特別扱いでした。懐中電灯(?)を頭に2本付けたお馴染みの八つ墓村ルックで登場した彼等は結構ハイテンションで、ステージ前方で踊りまくったりしていました。
音楽的にみると、やはり古いタイプのテクノという印象は否めないか。きちんとコード進行があって「楽曲」として成立しているので、WIREでプレイされるような「踊るための道具」みたいなテクノとは一線を画しています。それが彼等の長所でもあり弱点でもあったのでしょう。
ま、ともかくテクノの歴史上の一つの時代が終わったことは間違いありません。
今年も大トリは宇宙人ジェフ・ミルズが登場。セッティング中の機材を見ると、なぜか液晶モニターが3台並んでいます。「ん!? パソコンでも持ち込むのか?」と疑問に思ってよく見るとPIONEER DVJ-X1(VJ用DVDプレーヤー)が2台あり、VJ用のモニターが必要なんですね。
なんと、ジェフはレコードをミックスしつつ、自分でVJして映像もミックスするという、地球人には不可能な技(笑)を繰り出してきました。でも、これが成功していたかというと、そうでもないような?
最初はDVJの音も使って、映像と音が完全同期(同じ機械から両方出力するんだから、同期して当たり前か)するミックスをしていたのですが、だんだんと映像はほったらかしになっていって、気がつけば、スクリーンの映像は垂れ流し状態。宇宙人にしては、ちょっと詰めが甘いプレイでしたね。
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