私は去年のレポートで「ジェフ・ミルズが必要」「時期は以前のように8月末〜9月の方がいい」と書きましたが、今年は両方とも実現しました。石野卓球に私の願いが届いたのか(笑)。
8年目のWIREは非常に豪華なメンバー。WESTBAM、HARDFLOOR、KEN
ISHII、RICHIE HAWTIN、JEFF MILLSと、ここ10年ほどのテクノシーンを総括するような顔ぶれです。
17時過ぎに横浜アリーナに到着してみると、例年は「YOKOHAMA
ARENA」のロゴの上に、WIREの巨大ポスター(垂れ幕?)が張ってあったのに、今年は無い。開場を待つ行列も例年より少ないような気もするので、もしかして経費節約なのか?
グッズ売り場は場外に設置されており、開場前に買えるのは非常に便利ですね。グッズの行列も短くて、10分くらいでTシャツとタオルを購入。17時55分に入場ゲートが開いて、ロビーまで入場。開演前に会場内に入ったのは、私のWIRE史上初めてです。
|
|
18時にダンスフロアのドアが開くと同時に、DJステージの前へ。DISCO
TWINSが「ワイアー、ワイアー」という声ネタをリピートして、観客をジラすのを確認して、早くもフードエリアへ。ずばり、一番乗りです(笑)
誰もいないフードエリアで、タイカレーとビールで乾杯。こんな経験、なかなか出来ませんよ(笑)。ていうか、何しに来てるんだ、俺達(笑)。
|
|
上京前日にスカパーを見ていたら、DISCO
TWINSのビデオクリップで吉川晃司が歌っていて、メチャメチャ驚いた。
「まさか吉川晃司がWIREに登場か?」と期待(?)していたのですが、“Juicy Jungle”のプレイ中に映像で登場しただけでした。残念なような、安心したような・・・。ちなみに、翌朝配られたチラシの袋の中には、吉川晃司のフライヤーも入ってました。吉川、マジでクラブ系に進出するつもりなのか!?
吉川ネタはともかく(笑)、DISCO TWINSは豪華ボーカリスト陣をフィーチャーした新作“TWINS
DISCO”の曲を中心にプレイ。まさかWIREでギターウルフのセイジのボーカル(叫び?)が鳴り響くとは思わなかったよ。
ほとんどレコードを交換していなかったし、ラップトップを使っている様子も無かったので、CDを中心にしてプレイしていたのでしょうか?
去年のWIREは途中参加だったため、琉球ディスコを見逃してしまいました。沖縄の女性ボーカルをフィーチャーして盛り上がったらしいので、今年は楽しみにしていました。
しかし、残念ながら今年は女性ボーカルは無し。う〜ん、サウンドだけだとイマイチ盛り上がりに欠けるなぁ。残念。
2階のセカンド・フロアは入場規制がかかっているので、あきらめて4階のサード・エリアへ。
このスペースは例年はDJ機材のプロモーション・ブースが並んでいたのですが、今年は様変わり。整体とか足湯とかのリラックス系とドリンクやCDの売り場が並んでいる。
ゆったりとチルアウトできるスペースが出来たのはいいことだけど、楽器メーカーの協賛が減ったのは寂しい気もする。
|
|
過去には808STATEやORBITALが出演してきたスペシャル・ゲスト枠での出場。「80年代エレクトリック・ボディ・ミュージックの元祖」とのことですが、私、全然名前を知りませんでした。すみません。ミニストリーやミート・ビート・マニフェストはリアルタイムで聴いていたけど、ニッツァー・エブって全然聞いたこと無かったなぁ・・・。
バンドは打ち込みトラックをバックに、男女2人のドラマー(?)がビートを加えて、男性ボーカルが低音シャウトで歌うというDAFに近いスタイル。ドラマーと言っても、2人とも普通のドラムセットではなく、立ったままスネアを叩くだけなので、アフタービートのみが強調される。まさにインダストリアルなハンマービートで、芸風はやっぱりDAFに近い。
上半身ハダカのボーカルが、両手を広げてココリコ遠藤の「遠藤斉唱」みたい動き(笑)を繰り返し見せたのは、マジで笑った。全体的に音楽性が古いので、観客は半笑いな雰囲気でした。持ち時間を10分オーバー。
卓球はレコードを使ったオーソドックスな4つ打ちプレイ。スタンドで座って聴いているうちに、ついつい寝てしまいました(笑)。
ついにWIREに登場したハードフロア。ま、今さら?な感もありますが、90年代前半に「TB-303リバイバル」という歴史的な事件を引き起こしたバンドだから、一度はライブを観てみたかった。
機材関係は、TB-303が3台!に、Nord
Modulerらしき赤いキーボード、そしてRolandかYAMAHAの単体HDレコーダーという音源類を、MACKIEのミキサーCR-1604(多分)でまとめるというセッティング。ハーフラックのエフェクターは、おそらくSONY
HR-MP5(俺も持ってる)。HDレコーダーからのMIDIタイムコードを変換して、TB-303と同期させているのだろう。一昔前のセッティングですが、最近のテクノ・アーティストのようにラップトップだけでライブするようでは、ハードフロアとは言えないわな。
思ったよりもTB-303のビキビキ音は控えめでした。もっと下品に攻めてもらってもよかったなぁ。
|
|
ハードフロアの後はケン・イシイのDJだったですが、スタンドで完全に寝てしまった(笑)。
しかし、オルター・イーゴの大ヒット曲“Rocker”が聞こえてきたので、目が覚める。そういえば、WIRE04の時は、出演DJのほとんどがこの曲をプレイして、何度も聴いたなぁ、と記憶がフラッシュバックするが、すぐにまた眠りに戻る(笑)。
リッチー・ホーティンが始まって目が覚めると、隣の席の若いカップルがイチャついている。いやいや、イチャついているどころか、濃厚にキスをしながら、女の手は男の股間を触っている! 隣にいると切なくなってきた(笑)ので、フロアに降りることにする。
トイレに寄ると、今度は思いっきり吐いている男が2人いる。いやぁ、今年のWIREの客、ちょっとおかしいよ。
2Fのロビーの喫煙エリアはゴミだらけ、と思ったら、吸いガラがジュータン敷きの床のあちこちに捨てられていて、焦げ目もついている。ジュータンから煙が出て、スプリンクラーが作動したら、即刻イベント中止だぞ。お前ら、アホか!!
そんな客の醜態に呆れつつも、リッチー・ホーティンは調子がいい。ラップトップ2台とレコードを併用する、先進的なDJプレイでした。
しかし、この人は数年前までハゲでメガネのテクノ親父だと思っていたのですが、金髪を伸ばしたら(それともヅラ?)、別人のようにイケメンになりましたねぇ。
この後のTOK
TOKのライブは全く記憶なし。フロアに座って寝ていたらしい(笑)。
やはり、WIREのシメを飾るのは、宇宙人ジェフ・ミルズがふさわしい。宇宙人独特のスピード感のある4つ打ちビートを浴びると、疲れた体にも力が戻ってくる。ま、30台後半になると長続きはしませんが(笑)。
“The Bells”と“Changes of Life”の代表曲もプレイし、TR-909乱れ打ちももちろん披露。アンコールも2回演って、もうお腹いっぱい。
終演後のスクリーンには、「SEE YOU NEXT YEAR WIRE07」のプラカード(?)を持った女の子が登場。チアガール姿のこの子の映像は、プレイ中のDJの紹介やチアダンス姿のVJ素材として繰り返し使われており、ある意味WIRE06を代表する存在でした(笑)。スケートの安藤美姫にちょっと似てましたが、誰なんでしょうか?
|
|