1999年に始まったWIREももう9回目。今年は中越沖地震で忙しかったり、前の週末のメタモルフォーゼに気をとられていたので、WIREの出演者は全くチェックしていませんでした。「どうせ、卓球とウェストバムとジェフ・ミルズなんだろ!?」と思いつつ、前日に公式サイトを見てビックリ。ジェフ・ミルズいないじゃん!(笑)。
ここ数年はスペシャルゲスト枠でORBITALの解散ライブ、DAF、808
STATE等々の出演が続いていたのですが、今年は特別なアクトは何もない。卓球とウェストバムと、あとはよく知らないDJ達(笑)、という非常に地味なラインナップ。ここまで地味なWIREは初めてだと思うなぁ・・・。
一抹の不安とともに、今年も聖地・横浜アリーナへ。
今年もグッズ売り場は会場外に設置されており、ほぼ待ち時間なしでTシャツとタオルを購入。ていうか、お客さんが少ないなぁ。
入場の行列もスムーズでしたが、DISCO
TWINSがプレイしているアリーナには入らず、フードエリアへ直行。2年連続の一番乗りです(笑)。
しかし、時間が早過ぎた(笑)らしく、まだ調理が始まっていない屋台もあるし、店員が作り方を勉強中の屋台もある(笑)。とりあえず、ビールと牛串、タイのバジル炒めライスでエネルギーを補給。
この人達、すっかりWIREの常連になってしまいましたね。イケイケな4つ打ちビートに沖縄調のメロディーを乗せ、沖縄の太鼓の生演奏を加えるスタイルは、相変わらず。
途中から沖縄の衣装の女性が2人登場したので、「今年は沖縄民謡のボーカルありか!?」と期待したのですが、踊っただけで、歌は無し。残念。
2階ロビーの和風屋台で、そのまんま東で話題の宮崎名物・冷や汁を発見。注文すると、店員から「冷や汁、ちょっと温かいけどいいですか?」と言われたんだけど、どういうことですか、それは(笑)。
きゅうり入りの冷えた味噌汁を温かい御飯にかけたものでしたが、なんとも生ぬるくて、なんか猫のエサみたいだった。これはちょっと・・・。
それにしても、今年はお客さんが少ない。2階スタンドから見ると、例年の7割くらいの客の入りか? ジェフ・ミルズやリッチー・ホーティンがいないと、ここまで観客が減るものかね?
ま、おかげで、例年は入場規制がかかって、全然入れなかったセカンド・フロアを今年はゆっくりと楽しむことができました。
卓球の出番前のライブということは、今年の目玉のはず、と期待してメイン・フロアへ。
なんと、ドラム、ベース、ギターにボーカルという普通のバンド編成。WIREのステージでマーシャルのギターアンプを使ったのは、この人達が初めてでは?
さすがにただのロック・バンドではなく、打ち込みも使っていて、芸風はDAFに近いか? ドイツではなくフランス出身だそうですが、卓球はこういうハンマービート系が本当に好きなんだねぇ。
WIREではいつもスタンドで寝つつ(笑)、卓球のプレイを聴いている私ですが、今年はしっかりとフルに踊りましたよ。卓球は歌物もプレイしたりして、テクノの枠には収まらない選曲でした。
去年は、女の子が出演者のプラカードを持っている映像が使われていましたが、今年は女の子の空手着の背中に出演者名が(笑)。
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今年は映像と照明関係の規模がかなり縮小されていました。特にスクリーンはステージ横には無しで、アリーナの側面に2枚のみ。ライブでもDJでも、観客はどうしてもステージの方を見て踊るので、真横のスクリーンは視界に入らない。こういうセッティングだと、VJする方も身が入らないんじゃないですかねぇ?
今年はチケットの売れ行きが悪い、ということで、経費を削減したんでしょうか?
卓球のプレイ終了とともに、反対側のステージに3人組が登場。テレビCMでもお馴染みになったヒューマン・ビートボックスのAFRAですが、同じ芸を持つ仲間が3人揃うと、確かにバンドだ。ドラム、ベース、上物とまさか人の声だけで出ているサウンドとは思えない。
本来はヒップホップの世界での芸ですが、WIREに合わせてちゃんと4つ打ちビートを人力で鳴らしていました。ただ、こういうのは「一発芸」としては面白いけど、持続力がないよなぁ。
次のウェストバムの紹介をしつつ、DJプレイにもヒューマン・ビートボックスで絡んでいって、場内を結構盛り上げてくれました。
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ドイツのケルンのDJだそうですが、ラップトップでの1人ライブ。しかし、観客を煽ったり、スタッフにビールを要求したり(笑)、ラップトップ系のアーティストにしては珍しくショウマンシップがあり、汗の匂い(笑)のするプレイ。
音もミニマルなリズムのループに絶妙なタイミングで変化を加えて、快感のツボを押してくる。セカンド・フロアの中ではベスト・アクト。
直前のラインハードのライブに比べると、ストイックなDJプレイ。誰なのか、よく分からんが(笑)。
しかし、セカンド・フロアは普通のクラブのようで居心地がよく、結局最後まで踊ってしまった。
今年のWIREの最大の欠点は、前の週のメタモルフォーゼとほとんどの屋台が同じだったことでしょうか(笑)。特に写真のタイ料理の屋台は、どこのフェスに行っても必ず出店しているなぁ。ま、タイカレー、大好きだからいいけど。
あと、生ビールは600円じゃなくて、500円にしてほしい。
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今日の夜食は、まずはインド料理マハッタのナンステーキサンド。注文すると、若い女の店員が奥の調理担当の男に「ナンステーキだってさ!」と叫ぶんだけど、客の前でその口調はないだろ!(笑)。しかし、店員の態度は悪いが、料理は旨い(笑)。
さらに、沖縄そばも食べてみた。深夜2時に食いまくりです。
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腹もいっぱいになったし、スタンドで寝ようと思ったものの、やっぱりイス席は寝にくい。下のアリーナを見ると、観客が少ないおかげで、フロアの隅にはスペースが十分あるので、フロアで寝ることに決定。やっぱり、デカイ音を聴きながら、足を伸ばして寝るのは気持ちいいですなぁ(笑)。いつものWIREで、こんな所で寝ていたら、確実に踏みつけられていますから、観客が少ないことに感謝するべきか?
3時30分から5時まで爆睡。
最後はこれまたドイツ人DJ。誰なのか分かりませんが(笑)。終了予定の5時30分、最後の曲はなんとアンダーワールドの“Born Slippy ”。「なぜ、WIREで?」という気もするが、やっぱり盛り上がるんだわね(笑)。最初の方のDJのDEROかMICHEL DEHEYもプレイしていたので、この日2度目の登場でした。どんな状況でも盛り上がりのピークを作れる凄い曲だ。
約30分のアンコールもありで、DJ終了は朝6時。
スクリーンでは、空手着の女の子が「SEE YOU NEXT YEAR
WIRE08」の巻物(?)を掲げていますが、本当に来年もあるのか、心配になるような客の入りでしたねぇ。2004年なんか2DAYSで演るほどの盛り上がりだったのに、この急速な失速感は何なのか?
10回目となる来年が、WIREの正念場になるような気がします。
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