1999年に始まり、ついに10周年を迎えたWIRE。今年は2004年以来の電気グルーヴのライブがありますが、2年連続でスペシャル枠でのゲストは無く、常連のDJが中心なので、出演メンバーとしてはかなり地味。
しかし、意外なことにお客さんの数は非常に多い。感覚的には去年から倍増という感じ。場外グッズ売り場に大行列が発生するなんて初めての経験です。
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去年のWIRE07と内容的にはほとんど変化は無いはずなのに、この観客数の違いは何なのだ?
やっぱり御本尊の電気グルーヴのライブがあると違うのか? それとも以前に参加していたお客さんが10周年を祝って帰ってきたのか?
・・・不思議に思いつつ、横浜アリーナに入場。
最初のDJは3年連続でDISCO TWINS。観客の出足が今年は早いので、メインフロアは最初からかなりの盛り上がり。
例年どおり、まずはビール&メシ(笑)。タイ屋台で定番グリーンカレーとムサティという焼き鳥を食す。旨い。
食欲は止まらず、シメは台湾担々麺。いきなり食い過ぎですって(笑)。
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彼らもすっかりWIREのレギュラーメンバーと言えるほど定着してきました。琉球の衣装に身を包んで「琉球電舞」の旗を振り回す姿には、自らのルーツに根ざした力強さが感じられる。
クライマックスは沖縄のりんけんバンド“ありがとう”の4つ打ちテクノ・ミックス。
4Fのサードエリアには、例年通り機材ブースやCDショップが並んでいましたが、今年はWIREの10年間のポスターやグッズを並べたコーナーがありました。「歴史を総決算」的な雰囲気にちょっと不安にさせられます。
突然、PSPのモンスターハンターのブースで歓声が上がったので、振り向くと、なんとピエール瀧が登場(笑)。WIREのゲーム部門にはやっぱり瀧のキャラは欠かせないらしい。瀧のゆる〜いトークがいい味出してました。
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1FロビーのRolandブースで、素敵な撮影ボードを発見。電気グルーヴ「J-POP」のジャケットのポーズで記念撮影ができるスグレ物。WIREに10年間一緒に参加している友人と電気グルーヴになってみた。
今年のWIREで一番満足度が高かったのは、実はこのコーナーでした(笑)。
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今年のメインフロアは初の3ステージ構成。アリーナ両サイドにDJブースが2つあり、真ん中にはライブ専用のステージという構成でした。例年通り、スタンドに上がってまったりタイムに突入。
写真は、本番前に準備中のミシェルさん。レコード無し、完全にCDしか持参していないようです。DJ機材もミキサーの左右にCDJを3台セット。テクノDJの世界でもCD化が進んでいるようですね。
フジロック06での圧倒的なライブで復活した電気グルーヴ。本拠地WIREではどんなライブを見せてくれるのか楽しみにしていました。
しかーし、1Fに降りると、なんと正面入口は入場規制でフロアに入れない。WIREで入場規制なんて10年間の歴史で初めてだよ。信じられん。
仕方なくスタンドに上がってみたものの、フロアを見下ろすと全然スペースに余裕があるんだよね。もう一度フードエリア側の入口に降りてみたら、規制はかかっていなかったので、ようやくフロアに突入。
実際のところは超混雑というわけではない。ステージ前のブロックと正面入口付近が混雑しているだけで、他のブロックは実は結構空いていた(笑)。
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ようやく電気のステージを見ると、そこにはダンサー2人を従えて踊るピエール瀧の姿が(笑)。もちろん中年太りの瀧がちゃんとダンスできるわけないですが、2人のダンサーはバリバリと踊りまくる。しかも、衣装は電飾スーツだ!クラフトワークに対抗しているのか?
視覚的には今まで観たこともない電気のライブでしたが、音楽的には曲の断片を繋いでいく、いつものWIREスタイル。世界のテクノDJが集まるこの場では、毒満載でバカパワー炸裂の電気節でのライブというわけにはいかないのでしょうが、WIREでの電気のライブはいつも満足感が足りないんだよねぇ。自らスペシャル枠で1時間くらいライブやればいいのに。
電気グルーヴの後は、もう1人のテクノ・ゴッド、ケン・イシイの登場。しかし、電気のライブの熱気で疲労した観客が次々とフロアを出て行ってしまうのがちょっと残念。
いや、ホントに今年はお客さんが多い!真夜中のロビーにこんなに人がいるなんて信じられない。
いつもなら快適な睡眠スペースとなる(笑)4Fの廊下も、大混雑でちょっと安眠はできない感じ。
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WIREのピークの時間に登場するのは、やはり石野卓球こそふさわしい。レーザーが飛び交う空間は、屋内レイブならではの美しさ。
今日2度目のタイ屋台です。深夜2時の夜食はバジルカレー。満腹になったところで、4Fのトイレ前の廊下で熟睡(笑)。
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最後は、南米出身のDJですが、誰かよく分からん。スタンドのスタッフ席にピエール瀧の姿を発見。
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全てのプレイが終了すると、スクリーンには恒例の「SEE YOU NEXT YEAR
WIRE09」の文字が・・・ん?いや違うぞ。
「THANK YOU WIRE 10th
ANNIVERSARY」だ。う〜む・・・これって、もしかして来年は無いってことですかね!?
確かに、ここ数年のWIREは観客が減って低迷感があったし、年々新しい企画が減ってマンネリ感もあったしなぁ。そもそも、ダンスミュージックは「継続は力なり」なんて世界じゃないのかしれない。
どんなパーティーにも必ず終わりは来る。それならば、10周年というタイミングで終わらせるのは男らしい決断なのかもしれない。