ドラマーにブッカビリーが復帰し、パーカッションがメンバーに加わったズボンズ。アツシとのツイン・ドラムになるのかと思ったら、レコーディングでは曲によって2人を使い分け、ライブではツアー前半がブッカビリー、後半がアツシというわがままな活動になるのだそうです。さすがはドン・マツオだ。
新潟公演のドラムはブッカビリーでした。確かにJUNK
BOXにドラムを2台セットするのは無理だ(笑)。久々に聴くブッカのドラミング、正直言ってアツシよりも物足りなかった。ドラム単体で聴くと重くてカッコいいのだけれど、ギターやボーカルが加わった時、音が前に出て来ないんだよね。アツシのドラムはノイズの嵐の中でも音が立って聴こえるのに比べ、ブッカはドン・マツオの音に負けていると思う。ドン・マツオの考え一つでバンドをクビになったり、復帰したりする人間関係が現れているんでしょうかねぇ?
アメリカ・ツアーで揉まれて帰ってきたズボンズ、バンドとしてのアプローチも変化しつつあるようで、セッション的な部分が増えたように思います。延々と続く一発物セッションみたいな曲が多かった。
私はズボンズを観るのは4回目ですが、残念なのは、初めて見たフジロック97を超えるインパクトがないこと。あの極限状況でのライブは伝説と言っていいですが、3年前のライブが頂点だったというのも、現在進行形のバンドとしては困ったもんでしょう。
実質的にはドン・マツオのワンマンバンドで、最近はマネージャーも本人もやっているそうで、現状を打破すべく苦闘しているようですが、何か彼等の前には超え難い壁があるような気がします。その鍵はアメリカにあるのか、それとも日本にあるのか?