1994年夏、
その頃NYではいわゆるFUNK系のバンドが、それまでの静寂を打ち破るかのようにNYの音楽シーンに続々と復活を果たしていた。
George Clinton and P-Funk All Stars, Trouble Funk, Bootsy's Rubber
Band,Brothers Johnson, E.U.etc・・・そして当時New York
Cityの住人だったHIDE(Dr)に運命的なハプニングが訪れた。
West21st Street(bet Broadway & 6th
Avenue)に位置する「TRAMPS」というライブハウス。
その日のアクトはTrouble
Funk。
ショーが始まる前のごった返すステージ前に陣取っていた俺に、話し掛けてくる黒人がいた。
「スキューズミー、アーユージャパニーズ? ドウユーノウ トシ・クボタ?」
訝しげな表情を見せる俺にその男は「アイ プレイ ウィズ ヒム メーン!」と自慢気に話を続けてきた。
「オー イズザット ライト?」などと適当に受け答えをしていた俺に、その男は続けざまに「あんなやつともやった、
こんなやつともやった」と高いテンションで自分のキャリアを自慢しているように見えた。
ところが「P-FUNKともやったことがある」と男が言った時点で俺も興味を持ち始め、その男と話しを続けた。
「何の楽器をプレイするんだい?」俺は男に聞いた。
「ドラムだよ!」男が答えた。
「へ〜、俺もドラマーなんだよ!ファンクやるんだ。」と俺。
するとその男は、「そうかい!じゃ〜俺がGO-GOの叩き方を教えてやるよ!」などと口走る。
俺のプレイを聞いたとこもないくせに・・・ と、いささかカチンと来てる俺に、その男は名刺を渡してきた。
見るとそこには「William"JUJU"House」と印刷されているではないか・・・・
一瞬にして俺の鼓動はそれまで刻んだことのないスピードで脈打ち始めた。
「!?・・・JUJU
House?」数秒間の沈黙のあと、やっと出た俺の声は裏返っていた。
「イェ〜、ザッツ ミー メーン!」とビッグスマイルのJUJU。
そしてこう続けた。「来月俺もここでやるから見に来てくれよ!そん時電話するから番号をくれるかい?」
言わずと知れた E.U.のライブのことである。
「ああ、もちろん・・・」と名刺を渡すと、「OK!Thanks! I'll call
you!」と言ってJUJUは人ごみに消えていった。
そして間もなくTrouble
Funkのメンバーがステージに上がってきたのだが、メンバーのみんなが、あるオーディエンスに向かって手を振っている・・・ と、その先にはさっきの男、JUJU
Houseが居た。
「やっぱ本物なんだ〜」などと思っているうちにTrouble
Funkのショーが始まった。
1時間半のノン-ストップGO-GO。それはそれでたっぷり堪能した。
当時は、Bernard
Purdieから個人レッスンを受けてた頃で、音楽はもっぱらJazzFunk系が多かった俺も、こういう音楽も楽しいな〜と足繁くこの手のライブに通っていた。
そして数週間後・・・
一本の電話が鳴り、当時のルームメイトが「JUJUって言う人から電話だよ!」と電話を取り次いでくれた。
「おお!本当にかかってきたよ〜♪」その週末にあるE.U.のライブへのお誘いであった。
当時、E.U.のライブはまだ見たことなかったし、二つ返事で行くと答え電話は切ったが、JUJU本人が本当に電話をくれたことの驚きと嬉しさの交じり合った、とうてい言葉では言い表しにくい電撃のようなものが体中を巡っていた。
数日後、「TRAMPS」へ向かった。
レコードでは何度も聞いたJUJUのプレイ。ライブを、しかも最前列で見るのは初めて・・・
フェイスタオルを4つにたたんだくらいの大きさにして頭の上に乗っける、言ってみればオヤジの温泉スタイルのようなイデタチでドラムの後ろに座るJUJU・・・
そしてショーが始まった・・・
「うーわっ!・・・・なんだこのグルーヴはぁ!?」
それまで体感したことのない強力なグルーヴを全身に浴びせられ、頭の中は大パニック!!!・・・
完璧にノックアウトされてしまったのであった・・・
圧巻!の一言。
それ以来、「いつかは売れ線を無視したWashington
GO-GOのバンドをやりたい!」と思い続けていた。
そして2002年春、同志が集い、ついに
「★GroovePlanet★」始動!
GO-GOファンのみなさん、FUNKファンのみなさんも★GroovePlanet★の今後の活動に期待してください!
そしてみなさん!応援宜しくお願いします!!
2002年11月6日
=☆★HIDE★☆=
(GroovePlanet)
本場でGO-GOのライブを観た経験のある貴方、はたまたワシントンDCまで行ったけどトホホな思いをした貴方、皆さんの貴重な体験談を、Good
to GO-GOで公開してみませんか?
D.U.B.&GO-GO
BBSへの書き込み、または管理人dubwebsite@yahoo.co.jp
までメールでご連絡ください!